「昼行灯に気をつけろ」
かく警告文が届いて早2週間。クロド村へ探りに出した密偵の消息はようとして知れず。
この様な手紙を依頼主に寄越す時点で、既に己の終末を予期していたと見える。
探りを入れたのは、貴族カイエン・ピッター子爵。世間一般には貴族らしい貴族で通っている。
寧ろ、街のカフェテリアで婦女子と親しげに話す様は、民衆に近い立場を取る人間に見えるだろう。
だが、冒険者として見る彼の男の相貌は甚だ不鮮明である。
つまり、豪華絢爛嗜好も、貴族の趣味的隠れ家も、全てが偽装に見える。
「分かりやすさを好む」という文法上の正しさの対面に、何かを隠している感が長きに渡り気掛かりであった。
そしてそれは、帰還した数名の密偵の報告を綜合するに、それは他国と裏で繋がっている気配が強い事に原因があった。
無論、確証は無い。事の深度が深ければ深い程、帰還者は無くなるのだ。
まして外洋での取引など追跡は不可能で、セルガーンと通じていても、アシューカと通じても不思議は無い。
街のならず者ならいざ知らず、後ろ盾が国では個人で扱うに問題が手に余る。
何か得体の知れぬ巨大な深海魚を探る気がして、老人は手を引く事を決意した。
・・・・・・・・・・
>各地の拠点?
なんか面白いことあったっけ?
【世間体】
新築の家(家)
キッチン湖畔(家)
【噂】
隠れ家(家)
貴族の隠れ家(家)
ベース・ファイヤーマウンテン(家)
【疑惑】
砦を望む東屋(家)
測候観測所(家)
竜狩拠点(家)
【闇】
密航拠点(家)
という怪しすぎる拠点。妄想が加速しますね。
COMMENT